ホーム > UC治療とゼポジア > ゼポジアによる治療

ゼポジアによる治療

ゼポジアは、中等症から重症の潰瘍性大腸炎の治療において、5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤やステロイドなどによる治療で十分な効果が得られず、症状が残る場合に使用します。
自己判断でやめたりせず、医師の指示に従ってください。

5-ASA製剤やステロイドと一緒に使うこともありますが、感染症リスクを考慮し、ステロイド以外の免疫抑制剤や生物製剤、JAK阻害剤などとの併用は避け、感染症等の発現に十分に注意した治療が行われます。

ゼポジア電子添文2024年12月作成(第1版)

ゼポジアによる治療を開始する前に、あなたがゼポジアの使用に適しているかどうかを主治医がお知らせし、治療中に注意すべき点について説明します。

治療を受けられない方

過去にゼポジアに含まれる成分に対して、過敏症を起こしたことがある方
 
活動性の感染症にかかっている方
 
過去6ヵ月以内に心臓発作、狭心症、脳卒中、一過性脳虚血、あるいは特定の種類の重度の心不全を発症した方
 
過去に特定の種類の不整脈または異常な心拍を発症した方や現在かかっている方(ペースメーカーを使用中の方は除きます)
 
重い睡眠時無呼吸があり、未治療の方
 
重度の肝機能障害のある方
 
妊婦の方または妊娠している可能性のある女性
 
ゼポジアの服用中または服用後3ヵ月以内に生ワクチンの接種が必要な方
睡眠時無呼吸:睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に無呼吸を繰り返すことで、さまざまな合併症を起こす可能性のある病気です。空気の通り道である上気道が狭くなることが原因で、いびき、夜間の頻尿、日中の眠気や起床時の頭痛などの症状がみられます。
参考: 日本呼吸器学会:呼吸器の病気
https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/i/i-05.html (2025年2月閲覧)

医師への相談が必要な方

次の方は特に注意が必要です。治療前に医師と確認してください。

心拍数が低い方、心電図に異常のある方、不整脈等心臓の疾患がある方、 または心拍数の低下、心電図の異常や不整脈を引き起こす可能性のあるお薬を服用中の方
☞ゼポジアを初めて服用する際は、服用後6時間は継続してバイタルサイン(心拍数や血圧等)の測定と、服用から6時間経過後に心電図検査を行います。
 
感染症にかかっている方、または、免疫機能が低下していることがわかっている(免疫抑制の状態にある)方
 
過去に黄斑浮腫、ぶどう膜炎や糖尿病にかかったことがある方
☞ 事前に眼底検査を含む眼科検査が必要です。
 
重度の呼吸器疾患のある方
 
軽度から中等度の肝機能障害のある方
☞ 服用方法を医師に確認してください。
 
妊娠を計画されている方
 
授乳している女性
 
併用を注意すべきお薬があるため、他のお薬を服用している場合や、新たにお薬を服用する場合は、医師または薬剤師に相談してください。

ゼポジア電子添文2024年12月作成(第1版)

服用前・服用中の検査

ゼポジアの服用前・服用中は、以下の検査を行います。

治療を行う上で必要な検査の表

ゼポジア電子添文2024年12月作成(第1版)